Q&Aコーナー
一覧はこちら検査:検査結果の見方、検査結果からの重症の判断の仕方はどのようにするの?
はじめに、EBVのウイルス量、感染細胞同定、抗体値については、「一般の検査法について」をご覧ください。
重症かどうかは、重症度分類に基づき判断されます。疾患活動性の指標である発熱・肝機能障害・進行する皮膚病変・血管炎・ぶどう膜炎のいずれかの兆候があると、薬物療法の有無にかかわらず、重症に分類されます。このうち、血液検査で分かるのは、肝機能障害です。CAEBVによって、肝臓に特異的な酵素であるALTが施設基準値の2倍以上となった場合は、疾患活動性ありと判断され、薬物療法の有無に関わらず、重症に分類されます。
また、CAEBVによる高サイトカイン血症を反映するフェリチンの異常高値と可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)の異常高値を伴い、化学療法によらない好中球数減少、ヘモグロビン値減少、血小板数減少が起こる場合は、血球貪食症候群合併の可能性が疑われます。 検査結果の解釈は、それぞれの病態や背景でも異なりますので、主治医にご確認ください。