Q&Aコーナー
一覧はこちら今後について:子供に治療が必要な際に将来的に心配はないの? 遺伝はするの?
お子さんが化学療法や造血細胞移植を受けた際に、将来生じる可能性のある問題についてお答えします。これらの治療終了後、数ヶ月ないし数年が経過して晩期合併症と呼ばれる健康障害が起きることがあります。主なものに、成⻑発達の異常、中枢神経系の異常、心臓や肺などの臓器異常、⼆次がんなどがあります。治療の内容や薬剤に対する本人の感受性などにより、その程度はさまざまです。晩期合併症に適切に対応するためには、定期的なフォローアップが重要と考えられています。また、治療の強度によっては生殖機能へ影響が生じる可能性があり、妊孕(にんよう)性温存について主治医の先生とよく話し合うとよいと思われます。
慢性活動性EBウイルス病では、特定の遺伝子に明らかな先天性の病的なバリアント(遺伝子の変化)が認められるという報告はこれまでありません。また、診断する際には先天性免疫異常症などの遺伝性疾患が除外されていることが原則です。したがって、慢性活動性EBウイルス病は一般的に遺伝しないと考えられています。