第1回CAEBV国際シンポジウム
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2026年3月20・21日の2日間にわたり、東京科学大学湯島キャンパスで「第1回CAEBV国際シンポジウム」を開催いたしました。
本シンポジウムは、慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)をテーマとし、国内外の研究者・臨床医・関係者が一堂に会し、現状と診断・治療の課題の共有、そして今後の国際連携のあり方について議論する、世界でも初めての国際的な学術集会として企画しました。当日は日本をはじめ、フランス、イギリス、イタリア、韓国、シンガポール、米国、チリから合計109名が参加し、活発な発表と討論が行われました。2日間で延べ40名の演者による発表が行われ、同時通訳の導入により、国境や専門分野を越えた深い議論を行うことができました。なお、当初は海外から15名を招聘する予定でしたが、残念ながら昨今の国際情勢により3名が渡航を断念せざるを得ませんでした。
2日目に行われたRound Table Discussionでは、世界的にはCAEBVがいまだ十分に知られていない疾患であることが浮き彫りになりました。そして、CAEBVは決して一国のみで解決できる疾患ではなく、国際的な診断支援、データ共有、レジストリ・バイオバンク構築を含む持続的な連携が不可欠であることを、参加者の間であらためて共有しました。
最終セッションでは患者の皆様にもご参加いただきました。CAEBVをめぐるすべての関係者が、どのようにしたら世界の皆様にこの病気を知っていただけるのか、また医療と研究をいかに発展させていくか、直接話し合うことができたことは、本シンポジウムの大きな成果でした。
海外から参加された先生方からは、学術的な議論に加え、日本での滞在や東京科学大学の皆様にご協力いただいた文化交流、お茶会(tea ceremony)も大好評でした。
開催にあたり、参加者の皆様、実行委員、事務局、会場運営スタッフ、協賛企業の皆様に多大なるご尽力を賜りました。さらに、本シンポジウムは日本医療研究開発機構難治性疾患実用化研究事業、厚生労働省の助成金に加え、クラウドファンディングを通じて多くの皆様より温かいご支援をいただきました。心より御礼申し上げます。
シンポジウムでは、この2日間の議論を今後の具体的かつ持続的な行動へと結びつけ、今後の国際協力の方向性を明確にするため「東京宣言」を採択いたしました。
今回生まれた出会いと対話を一時的なものにせず、今後の研究、診療、支援、そして国際連携の前進へと必ずつなげてまいります。
第一回CAEBV国際シンポジウム会長
新井文子
| 実行委員会 | ||
| 実行委員会委員長 | 安井寛 | 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科学 |
| 西尾美和子 | 東京科学大学 血液・生体システム解析学 | |
| 谷田けい | 東京科学大学 国際本部 | |
| 山本浩平 | 東京科学大学 人体病理学 | |
| 三宅智子 | 岡山大学 皮膚科学 | |
| 山本正英 | 東京科学大学 血液内科学 | |
| 田口登和子 | 東京科学大学 包括病理学 | |
| 上村悠 | 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科学 | |
| 伏屋愛加 | 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科学 | |
| 脇坂朱遥 | 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科学 | |
| 奥富勇貴 | 聖マリアンナ医科大学 臨床研修センター | |
| 運営事務局 | ||
| 河本彩子 | 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科学 | |
| 鈴木三紀子 | 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科学 | |
| 羽深奈津子 | 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科学 |
松来未祐賞
本シンポジウムでは、日本の若手研究者・若手医療者を対象とした「松来未祐賞」の授賞式も行いました。松来さんは2015年にCAEBVで亡くなられた声優です。生前CAEBVが広く知られ、病気の解明と治療薬の開発が進むことを願われた、その思いを受け継ぎ、CAEBV研究と診療の未来を担う次世代を応援する場を持つことができたことは本会の大きな意義の一つであったと考えております。今回は5名の次世代を担う研究者に松来未祐賞が授与されました。
受賞されたのは以下の方々です(五十音順、敬称略)。
稲垣知希 藤田医科大学
上村悠 聖マリアンナ医科大学
伏屋愛加 聖マリアンナ医科大学
前川友璃 東京科学大学
脇坂朱遥 聖マリアンナ医科大学
選考にあたって、患者を代表してCAEBV患者会SHAKEから2名の方に選考委員としてご参加いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。